吉田ジョージの吉田屋帝国

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ラティス

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どうも最近気になっていたのが、街に溢れている木製の斜め格子の「柵」。21世紀に入ってから大量発生したように思える。私はこの「柵」に、7・8年前 巷に溢れた「猫よけペットボトル」ムーブメントと同じニュアンスを感じ取った。思えば奇妙だ。空いたペットボトルに水を入れた物を門や電柱の周りに置くという行為。「猫を寄せ付けない」という効果は何の根拠もなく、後付けにさえ思えた。同時発生的に、あっという間に全国に広まっていったものだ。しばらくすると、そのペットボトルのレンズ効果による火災が発生し、一気に廃れていった。
まずは「柵」のスナップ撮影から始めた。実際に調査してみると、本当に多い。場所は大阪市内にとどまらず、高槻市内、兵庫県伊丹市内でも採取。あまりにもたくさんあり過ぎて、全てをカメラに収めることをやめた程だ。

「柵」の用途は、ベランダの目隠し、掲示板、エアコン室外機のカバーと何でもござれ、多岐に渡る。

一体この「柵」は何なのか、どこで入手できるのか。手始めに、ホームセンターに当たりを付けた。

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訪れたのは大阪市東淀川区内のコーナン東淀川菅原店。しかし、その「柵」はあっけない程に何の苦もなく見付かったのだ。
「柵」の正式名称は「ラティス」というらしい。何だか流行りのデザートみたいな名前だ。英語表記は「lattice」で、意味は「格子」。そのまんまだ。

売り場担当者によると、近年のガーデニングブームの影響と中国製などの安価な「ラティス」が大量に販売されていることがブームを後押しているのではないかとのこと。

コーナンでも1枚980円から入手できる。帰宅後、ガーデニング関連のホームページで調べてみると、「ラティス」は麻雀ファンにおける「メンタンピン」と同じくらいガーデニング愛好者の間では常識とされるアイテムだということがわかった。

「ラティス」とは金属や木を格子状に組み合わせたもので、つる状植物を絡めたり鉢を吊り下げたりして使う園芸グッズであり、ガーデニングはラティスがなくては始まらないというくらいの基本アイテムなのだ。

逆手に取ると、「ラティス」さえ使っておけばガーデニングっぽくまとめることのできるお手軽アイテムとも言える。しかし、上記のスナップをもってガーデニングとするのは物悲しい気がする。やはり、値段の手軽さが手伝ってガーデニングファン以外をも巻き込んでの現在の状況と言えるのではないか。

このムーブメントはどういった形で終焉を迎えるのか、その点にも興味が尽きない。見届けたい。(2001.6.19)

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