商品回収騒動で大変な最中のカルビーですが、スナック菓子メーカーの最大手には間違いない。中でもファンの多い「じゃがりこ」シリーズにこんな種類がありました。じゃがりこ 肉じゃが味です。甘辛い味付けに乾燥牛肉入りという本格肉じゃがテイストで爆発的人気らしい。ただし京都府舞鶴市でしか手に入らないという地域限定商品。
何で舞鶴かというと、舞鶴は肉じゃがの発祥地なんだそうだ。パッケージにそう書いてある。しかし、お袋の味肉じゃがに発祥も何も無いと思っていたのでびっくり。思えば牛肉料理、ルーツは海外にありそうだ。
自らイメージキャラの東郷平八郎元帥になりきる肉じゃがまつり実行委員会の清水孝夫会長によると、「東郷さんが青年期のイギリス留学中に食べたビーフシチューを忘れられず、海兵たちの活力アップのためもあり、舞鶴港にて料理士官に同じ物を作らせたところ、当時の日本の調味料事情から肉とじゃがいもの甘煮になってしまった」というのが肉じゃがのルーツらしい。
「いやあ、良くできた話ですねえ」と私。
「いやあ、作り話やもん」と会長。
「ええー!」
どうやら町おこしのための苦肉の策が肉じゃがだということ。ああ、これも苦肉で皮肉。
後に、広島県呉市から「肉じゃがの本家はウチじゃが!(資料ママ)」と宣戦布告があり、各種マスコミも巻き込んでの両市の肉じゃが戦争が勃発。両市の熱く、甘辛い戦いは継続中だ。
「我々の勝利は目に見えている。平成10年、呉市への肉じゃが殴り込み大作戦も大成功に終わった。肉じゃがまつりも毎年盛大に開催しておる」
肉じゃがへのほとばしる熱情、あんた熱い人だよ、会長殿。
でも、いただいたじゃがりこ肉じゃが味、賞味期限半年も過ぎてましたでありますー。(2001.8.1)
注:ご好意で保管商品を譲っていただきました。期間限定商品なので期限切れは仕方ありません。