皆様、ごきげんよう。「街の芸術家シリーズ」第1回目の今回は書道編でお送り致します。
まずはこちらの作品です。思念のままに筆を走らせることを追究した佳作となります。
「ガラオ」という作者の造語が作品に深みを持たせ、「空缶も.」と軽く言葉を添えるあたりがなかなか常人になせる業ではありません。
続いての作品です。廃材のロッカーをキャンバスに見立てたこれまた味わい深い一品です。
赤丸にて示させて頂きました部分、「捨てる」という意味を際立たせる手法が生きています。 敢えて読み仮名をふるという周到さからも作者の意図が伝わろうというものです。
そして、この作品自体が「大ごみ」に囲まれているという事実も見逃してはなりません。全てが介在し芸術としての光を放っているのです。
こちらも力強い作者の意思を感じる作品です。日付と作者名を表記するという手法には私も目から鱗の驚きでした。
最後にご紹介する作品です。その書から受ける頑なさは常軌を逸したまでの高ぶる情念となり、見る者の心をとらえて離しません。
「街の芸術家シリーズ」そろそろお別れの時間となりました。次回は彫刻刀を用いた芸術作品を中学校の教室からお届け致します。さようなら。(2001.12.4)