2011年3月11日14時46分18秒。東日本大震災の死者・行方不明者は18,425人。御霊安らかなれ。
当時、私は大阪のテレビ局にいた。テレビ画面に映し出される光景は想像を絶するもので、ただただ茫然としたのを覚えている。その時、自分が1年後の春にその場に居られないとは想像もしていない。
私の場合、震災は直接関係ないが、家族を抱え、仕事を失う恐怖を存分に味わった。正直、精神異常の初期症状を実感した。家族を失い、恋人を失い、友達を失い、家を失い、仕事を失い、故郷を失った人たちの深過ぎる悲しみを想像するに、絶望しか思い描けない。頑張れなんて言えない。慰めの言葉なんて陳腐だ。僕(私)なら、そこからまた立ち上がれるだろうか。希望に寄り添えるだろうか。(2014.3.11)