私はお酒の席は大好きだが、パーリーピーポーではない。派手にダンスしたり、オーバーなアクションで笑いを誘ったりなんて出来ない。そんな私が誘われたパーティーがハロウィンだと気付いたのは参加表明した後だった。ハロウィンパーティーとは日本では仮装やコスプレをしなければならない場ではないか・・・。これまでの人生で未経験の事態だ。仮装なんて恥ずかしくて出来ない。しかし、一人微塵も仮装せずに周囲の空気を乱すのも本意ではない。
写真右の私は骨折して仮装を辞退したわけではない。そのまま道を歩いても恥ずかしくない程度の軽微な仮装グッズはないかと探し、Amazonにて送料込み1950円で購入した「仮病ギブスセット」による歴とした仮装なのだ。
商品写真の男性が良い味だ。「いや～やっちゃいました～」
チヤホヤされたい時に！「誰かご飯作ってくれないかな～」
どうしてもサボりたい時に！「あっ僕怪我したんで休みま～す！」
舐めてる～。
この商品、腕に巻く部分はマジックテープで装着するが、首に掛ける部分は布が1枚あるだけだ。骨折もまた未経験な私には付け方がわからなかった。そこに登場、看護師(の仮装の人)。
「あっ、すいません。これ付け方わかります？」
「本物の看護師いるから連れて来てあげる！」
そうして、血だらけのゾンビ(職業、看護師)が現れた。慣れた手付きで丁寧に私の骨折した(実際にはしていない)腕を首に括り付けてくれた。全てが仮装ゆえ仮想、シュールだ。
本格的なコスプレイヤー達に囲まれて、怪我人という設定もすっかり忘れ、普通に拍手する間抜けな私の図。
せっかくだからお天気ショーのステージでも使ってみた。
「皆さん、元気ですか～？私は元気で～す！」
お客さん達は皆心配してくれたよ。ネタバラししたら笑ってもくれたよ。
動画でもどうぞ。
商品の注意事項にはこうある。「仮病がバレても当社は一切責任を負いません。怪我のふりは人間関係が壊れない程度にほどほどにしましょう」
私の使用方法はどちらも想定外だったのね。(2016.10.24)
