X JAPAN YOSHIKIさん。
YOSHIKI先輩とは同じ安房高等学校出身だが、お会いしたことは一度もない。初めて存在を認識したのは日テレ「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」内のヘビメタ運動会という企画だった。病弱そうなヘビメタアーティスト達が一所懸命に運動する様を滑稽に映像化していた。
入口がバラエティーでも、アルバム「Vanishing Vision」内の「KURENAI」やシングル「ENDLESS RAIN」の美しいピアノ旋律からの狂ったようなドラムプレイに酔いしれた。生きる意味さえ否定しかねないシングル「WEEK END」に至っては、自死への憧れさえ抱いた。
ToshI先輩とともに5歳上なので中学や高校では重なっていないのだが、運動会のリレーで爆走するToshI先輩の姿は記憶にある。あれは小学校の頃なのだろうか。「元気が出るテレビ」での不健康イメージとは全く違い、運動神経抜群だったはずだ。
Yoshiki先輩の弟とは高校の同級生で、普通に会話するくらいの仲ではあった。
母校の甲子園出場が決まった時、母親から電話があった。
「ジョージ、安房高から寄付のお願い来てるよ。一口1万円、どうする?何口にする?」
「別に、払わなくていいよ~」
「こっちで一口は払っとくよ。YOSHIKIさんは一千万円寄付したそうだし」
「そんなら、一口むしろ恥ずかしいし、十分足りるやろっ!」
意外なYOSHIKI先輩の母校愛に触れ、感動したものだ。それらのエピソードは後に報道からも知ることになる。
偉大な先輩の一人です。(2016.12.18)