上田慎一郎監督の『カメラを止めるな！』は間違いなく傑作だ。何度も観たくなる中毒性がある。
私は映画監督の仕事に脚本や編集までを求めていないので、「監督・脚本・編集 上田慎一郎」に拘りはなかったが、ここに来てのパクリ騒動、著作権侵害騒動だ。
元ネタの和田亮一氏らの舞台『GHOST IN THE BOX！』ありきだとしても、この映画を創った手腕に嘘はないだろう。
「何でフラッシュやねん！」とは思った。ほぼエロ本やし、袋とじ開けたけども・・・。
周囲の悪い大人に惑わされてしまったと考える。上田氏は和田氏らの作品に最大限の敬意を表すべきだろう。
このタイミングで上田慎一郎監督の過去作品を観ることが出来たのは貴重な体験だ。名古屋は大須のシアターカフェ。過去の作品を見た上で自身の上田慎一郎監督への評価を定めたいと勝手に思った。
「『カメラを止めるな！』公開記念 上田慎一郎監督×秋山ゆずきちゃんスペシャル上映会」シアターカフェ・大須
『恋する小説家』(2011年/41分)
監督・脚本・編集：上田慎一郎 出演：堀内紀臣 橋本柚稀(秋山ゆずき)
小説の登場人物達が自身の役回りに文句を付けるが、それがどう変わって、どう良くなったのかの描写があればもっと良かった。やや消化不良も、大いに可能性は感じた。
短編映画「恋する小説家」予告編/Short Film"Dreaming novelist" Trailer
『ナポリタン』(2016年/19分)
監督・脚本・編集：上田慎一郎 出演：福島龍一 秋山ゆずき
ナポナポナポリタン！これは天才だ！上田慎一郎という才能は間違いのない存在だと確信した。しょうもない私の一意見だが。
「カメラを止めるな！」上田慎一郎×秋山ゆずき過去作など、名古屋で特集上映 - 映画ナタリー
そして、秋山ゆずきちゃんが17歳の頃から上田慎一郎監督はいっしょに仕事しているのだと(シアターカフェに寄せられた監督本人のメッセージより)。人と人の出会いこそが人の才能を世の人に知らしめるのだな、やはり。秋山ゆずきちゃんは唯一無二、素晴らしい女優だ。これが結論かも。
大須は文化の詰まった良い街だ。また行こう、シアターカフェに。
満席。ハゲっぽいからモザイク掛けた。(2018.8.26)
