『お天気お寧(ねい)さんの日常。』第8話「バッティングセンター。」
原作:吉田ジョージ 作画:無有(ムー)
恒例、俺のネーム
いつもありがとう、無有(ムー)先生!
補足コラム「バッティングセンター。」
天気予報は出しっ放しではその精度が向上しない。天気予報には答えがあるので、照らし合わせてその精度を検証することが重要だ。
降水(雨か雪)の有無の予報ならば、晴れる(降水なし)と予報したのに、雨(降水あり)ならば、降水現象の発生を「見逃し」たことになる。その確率を見逃し率という。低い方が優秀だ。
積極的に打ちに行って雨予報を出しても、結果が晴れや曇りで降水なしならば、バットを振って雨降らずなので空振りだ。その確率を空振り率という。野球よろしく見逃しより空振りを良しとするのは雨予報なら対策が出来るからだ。対策なしで雨に降られるよりは対策ありで何も降らない方がましという費用対効果ゆえ。例えるなら、雨予報で傘を持参、降らずとも損失なし。晴れ予報で雨ならば出先で傘を買えばその費用が損失だ。
雨予報で雨ならば適中だ。天気予報での表記は「的中」ではなく「適中」を使う。ただし、降水なし予報で降水なしも適中なのだ。雨が降りにくい時季には単に雨予報を出さなければ適中の確率は上がってしまう。当然、適中率は高い方が優秀だ。
そこで、適中の中の適中、大当たりを設定した。「現象(降水)あり」と予報して、結果「現象(降水)あり」を大当たりの「一致」としたのだ。一致は野球でいう所のホームランなのだ。一致率には適中率からでは表出しない評価が見える。バットを振らなければ絶対にホームランは打てないという自明の真理。
ちなみに、この漫画のモデルはやはり稲村亜美さんだ。(2019.3.20)