前書
2004年に姫路文学館で開催された「第3回詩のボクシング兵庫大会」で予選を突破し、見事別日の本大会に進出を決めた。
『詩(し)のボクシングとは、ボクシングのリングに見立てた舞台の上で2人の朗読者が自作の詩などを朗読し、どちらの表現がより観客の心に届いたかを競うイベント』(民明書房より)。違う違う(ウキペディアより)。
本大会当日は大阪の吹田CATVの仕事でハーフマラソンを走り切ってから新幹線で兵庫の姫路に向かうというハードスケジュール。優勝まで見込んで詩(ネタ)を6本用意して臨んだ。
会場に着くなり、「詩ボク」スタッフから「吉田さん、優勝候補ですよ!」と声を掛けられ、調子に乗ったのか、あっけなくトーナメント初戦敗退。1本目の詩は当然、予選で勝ったネタをやるべきだった。若かった・・・。当日の模様はサンテレビや近畿一円のCATVでオンエアされた。
パソコン内のフォルダに当時の詩(ネタ)が残っていた。どこでも披露されていないが、頑張って書いたのだし、ブログで世に出して成仏させようと思いアップする。全6本あるから覚悟しといてね。今回はその3。(2020.6.16)
お天気ポエム
気象予報士 第四五四一号 吉田ジョージです。
お天気ポエムという新しいスタイルで詩のボクシングに挑戦します。
ん、ん、ん、失礼、発声練習します。ん、ん、ん。
寒冷じぇんしぇんが~、寒冷じぇんしぇんが~。
失礼しました。
天気予報では雨のち晴れ、晴れ時々くもり、くもり一時雨といった表現があります。
例えば「時々」は1時間以上の切れ間のある現象が断続して起こり、その合計時間が
予報対象期間の1/2未満、あるいは、現象が連続して起こり、その期間が
予報対象期間の1/4以上1/2未満のときに言うというように細かく定義されています。
人々の行動をこの天気用語を使って表現してみます。
勉強 時々テレビ 一時夜食
←受験生です。時々テレビ見てしまいます。深夜一時に夜食と。
ダイエット 時々ビール のちリバウンド
←スポーツジムの後のビールがうまいんです。
生きる 一時三途の川 のち死ぬ
←生きとし生けるものはすべて死にます。
死ぬ 時々生きる
←ゾンビですね。
今日まで色々と詩を考えるうちに様々なアイディアや言葉が浮かんできまして、
お天気というくくりにこだわらず表現していきたいなと。
ここからは 素のままの僕 素のボクシング 素ボク です。
<ネクタイ緩める>
擬音川柳
擬音川柳。擬音語の擬音です。京都の祗園みたいで風流でしょう。
擬音による575の川柳に社会風刺を込めるという朗読詩ならではの実験作です。
・狂牛病問題 牛丼店直撃
ズズズズズ ズズズズズズズ ズズズズズ
吉野家でラーメンかあ。そんな時代が来るかも知れません。
・衝撃的な出会い
ビビビビビ ビビビビビビビ ビビビビビ
松田聖子さんのビビビ婚なんてありましたが、575で表現してみました。
ビビビと来すぎですね。あの人も。
・マイケル ジャネットのジャクソン兄弟
ポポポポポ ポロポロポロポ ポポポポ ポ~
フーズ バッド?誰が悪いんでしょうか。
・では最後に一句。
ジジジジジ ジジジジジジジ ジジジジジ ジジジジ~
まさに、「ジ」余り。お後がよろしいようで。
ありがとうございました。(2004.2.15)
後書
本当に誰の前でも披露していない詩(ネタ)。
擬音で575なんて最高の発想だと思う自分バカでした。(2020.6.16)