レス・イズ・モア
「Less is More」とは「少ない方が豊かである」という意味。シンプルデザインを追求した20世紀の建築家ミース・ファン・デル・ローエの言葉だ。
コトを捨てれば心身が研ぎ澄まされる。やりたいコトにフォーカスされる。私がやめたコト7つとその効果を記す。
あくまでミニマリストの私の個人的な生活環境に照らし合わせてのコトなのでご了承を。少しでも読者の参考になれば幸いだ。
①カバンレス
- 鞄を持つコトをやめた。
遊びも仕事もどこへでも手ぶらで移動する。帰省や旅行、出張でも実行済みだ。手ぶら歴は約9年。
重たいカバンは行動の足枷にしかならない。身軽ならフットワークも軽い。忘れ物なし。自宅に仕事を持ち帰らないのでリフレッシュ効果もある。
②カーレス
- 車を運転するコトをやめた。
自動車というモノは持ったことさえないが、2012年までの1年間、毎月料金を払ってカーシェア・サービスに加入していた。結果、1回しか乗らなかった。今は公共交通機関を使うか、なるべく歩く。運転しないので運転免許証を持ち歩いていない。
地球環境に優しい。歩くので健康に良い。死ぬ確率が下がる。
③通勤時間レス
- 通勤に時間を掛けるコトをやめた。
勤務先から歩いて3分のマンションに引っ越して7年目だ。
時間が生まれた。月に20日勤務、片道1時間通勤とすると年間に480時間、丸20日間が奪われる。
④キャッシュレス
- 現金を使うコトをやめた。
2014年頃から支払いはクレジットカードをメインにしてきたが、コロナ禍もあって完全キャッシュレスを実現できた。現金は一切持ち歩いていないし、現金しか使えない店には入らない。現金が必要な場面(複数人での割り勘など)でも24時間コンビニで下ろせるので持ち歩く必要はない。
記録が残るのでお金の動きが把握でき税務処理も楽になる。カードだとお金を使った感が薄れるから無駄遣いが増えるという感覚がわからない。私はお金の透明性が増すことによって、むしろ無駄遣いは減った。誰が触ったかもわからない現金に触れるコトもなくなり衛生的だ。
⑤ショッピングレス
- 目的のない買い物をするコトをやめた。
大量消費社会からの脱却。広告会社の奴隷からの解放。バーゲンセールや福袋で買い物をしても無駄なモノが増えるだけだ。なるべくネット通販を利用している。もしくは生活動線上にある店舗を利用する。必要なモノには拘りたいが、不要なモノより体験や飲食などの消えモノにお金を使いたい。
買い物をする時間や労力、交通費が浮く。
⑥ストックレス
- ストックするコトをやめた。
これは非常食とは別の話だ。誰しも安いからと多くの食材を購入したは良いが、腐らせてしまったという経験があるだろう。食材や消耗品は無くなったら買い足すというサイクルにしている。大型スーパーの内容量が多いモノは要注意。1度、大容量のドレッシングを買ったが、いつまでこの同じ味のドレッシングを食べ続けなければならないのかと絶望したことがある。
常に新鮮で多彩な食材を得られる。冷蔵庫内の食材が少ないので献立に迷わない。洗剤やトイレットペーパーなどの日用品も含めてストックを置くスペースが空くし、結果それらのための家賃が不要になる。
⑦持ち家レス
- 住宅を購入するコトをやめた。
大阪時代の2007年に35年ローンで新築分譲マンションを購入した。想定外の名古屋移住にあたり、大阪のマンションを手放した。最初から売ることは想定していなかったが、新築で13階建ての12階だったので売り抜けた。危ない。危ない。もしも、購入した一戸建て住宅の隣人が騒音や暴言などとんでもない人だったらどうする?せっかく手にした夢のマイホームと、我慢して暮らすことを選ぶ人もいるだろう。想像しただけでも不幸な話だ。
賃貸住宅の方がやはり身軽になれる。さらに身軽なホテル暮らしにも憧れる。
モノとコトを最小限に
モノを捨てミニマリズムが進むと、同時にコトも捨てている自分に気付くはずだ。「好きなモノだけに囲まれたい」は「好きなコトしかしたくない」に通ずる。モノが整えばコトも整う。
今回は7つ紹介したが、まだまだあるよ。次回は朝めしレスや猫背レス、足臭レス等々。続くのかよっ!(2021.11.5)