気象予報士とミニマリスト
気象予報士として、防災やSDGs(持続可能な開発目標)に繋がる環境問題にも取り組む。
ミニマリストはモノが少ない。何がどこにあるか全て把握している。緊急時に持ち出すモノがどこにあるかわからなければ意味がない。ちなみにミニマリストも防災グッズは所有している。
ミニマリストはタンスなど大きな収納家具を持たないので地震にも強い。
ミニマリストが環境に優しい理由は後ほどまとめる。
テブラリストとは?
私は2012年から「テブラリスト」として手ぶら移動を基本としている。手ぶらであることにより両手が使えるので防災や防犯にも効果的だ。
手ぶら移動の全荷物
手ぶらで通勤、手ぶらで出張、手ぶらで旅行、手ぶらで帰省を実践済み。手ぶらで海外旅行が夢。
手ぶらで仕事に行き、手ぶらで帰ればオンとオフの切り替えがスムーズだ。
荷物が少ないと身も心も自由になれる。
整理収納アドバイザーとミニマリスト
そもそも整理収納アドバイザーにはミニマリストの考えが根底にある。整理(手放し)しなければ収納はできない。ただし、手放す量はクライアント次第。
ミニマリストはモノが少ないから整理収納しないと思われるが、モノが少ないからこそ何をどこに置く(収納する)か「モノの住所」を強く意識している。
3つの手放し方~キャバ譲
棄を「キャ」、売を「バ」、譲を「ジョウ」と読んで強引に「キャバ譲」。片付け初期の優先順位でもある。不要なモノを同伴してもらおう(苦)。
①棄てる
ゴミの分別など正しい捨て方を意識しよう。不法投棄は身勝手過ぎる。例えば粗大ごみはスマホで申し込み、コンビニで手数料納付券を買える。
3年間放置して1度も出してないモノが果たして必要なモノだろうか。片付け初期は中身も確認せずに捨てる「ノールック全捨て」が効率良い。
中々思い切れない場合は捨てやすくなる方法がある。私が駆使した3種の神器は(A)スキャナー(スマホカメラ)(B)スマホアプリ(C)シュレッダーだ。
(A)スキャンしてデジタル化してから捨てる。写真を撮るでも良い。
(例)写真 卒業アルバム 子供の工作
(B)スマホアプリに登録してから捨てる。
(例)名刺 取扱説明書
(C)個人情報はシュレッダーにかけてから捨てる。
(例)手紙 年賀状 名簿
思い出品は捨てにくいが、思い出はモノの中ではなく心の中にある。
例えば捨てにくい代表格の卒業アルバムは同級生の人数分この世に存在する。この先、必要になるのは同級生が犯罪者か犯罪被害者になった場合にマスコミから求められるくらい。あるいはあなたが芸能人なら企画によっては必要かもしれない。私は自分のページだけスキャンして廃棄した。
②売る
片付け初期はモノが多く売ること自体の手間が負担になり、片付けが進まない。潔く①棄てることを優先。あるいはまとめて売る買取サービスを利用しよう。同じジャンルのモノが大量にある書籍やCD、DVDに有効だ。十分にモノが減ってからネットや店頭を利用すべし。
売ると次に買う人はそのモノを欲しいからお金を払ってまで入手する。モノが生きる道だ。
①棄てるより手間がかかる。
③譲る
あなたの不要品が誰かの必要なモノなら譲ろう。しっかりマッチングすることが重要なのでジモティーなど各種サービスを利用しよう。安易に譲ると単に自分のゴミが他人のゴミになるだけ。不要なモノを実家に送る人も多いが、実家はゴミ箱ではない。
①棄てるより手間がかかる。
最初はとにかく①棄てるべし。②売る③譲るはモノが減ってから。
モノの家賃
貸倉庫やトランクルーム、サマリーポケットなどの荷物預かりサービスはまさにリアルにモノの家賃を払う行為。
家にある不要なモノもその分の家賃を払う行為だと認識しよう。
環境問題とミニマリストの親和性
①Reduce②Reuse③Recycleの3Rは優先順位でもある。
①Reduce(ゴミを減らす)
全てのモノはゴミになる。全てのモノはゴミの素である。つまり、ゴミを減らすはモノを減らすと同意。
モノが最小限ならゴミは減る。
ミニマリストのミニマリズムに通ずる。
ミニマリストは無料配布している粗品を喜ばない。バーゲンセールで安いからと不用意にモノを増やさない。
多くのミニマリストは傘を1本しか持たない。
日本洋傘振興協議会によると傘の年間消費量は1億2,000〜3,000万本。そのうち約8,000万本がビニール傘でその多くが廃棄される。
気象予報士としても降雨を正確に予想し、傘1本で勝負したい。
台風で夜勤だった日、真夜中に休憩を貰い大雨の中、タクシーで大浴場へ向かった。うっかり傘を忘れて・・・。お風呂で身体を温めて休息し、職場に戻る際、受付で不本意ながら傘を借りた。その大浴場の名前がデカデカと書かれた傘だ。私が大雨の中、出ていくタイミングで受付から聞こえてきた。「あの人、お天気の人よ」恥ずかしい~。
農林水産省と環境省によると2019年度の食品ロス量は約570万トン。うち事業系食品ロス量約309万トン、家庭系食品ロス量約261万トン。国民1人当たり1日約124g・年間約45kg。毎日茶碗1杯のご飯を廃棄し続けていることになる。
多くのミニマリストはスーパーやコンビニを自宅の冷蔵庫や倉庫と考える。安いからと必要以上の食材を買い込まない。食べ切れる量を買う。食品ロスの問題にも有益だ。
ミニマリストはストックを全く持たないイメージだが、私は賞味期限の長い缶詰などはローリングストック(使いながら備蓄)を意識して対応している。
②Reuse(繰り返し使う)
モノを長く大切に繰り返し使う。ミニマリストは家に気に入ったモノしかないので当然そうなる。
そして、長く使うことが正解でもない。まだモノに価値があるうちに次の人に売る・譲るのも正しい。モノが生かされる道だ。
②Reuseは中古品を買うことも推奨している。反対に不要なモノを売ったり譲ったりすることもReuseに繋がるのだ。
ミニマリストしぶさんは毎年iPhoneの最新版を購入し、前の機種を下取りに出すという。
同じモノを複数の人で繰り返し使い続けることになる。
シェアサービスやサブスクリプションも同様だ。活用しよう。
ミニマリストのミニマリズムに通ずる。
①Reduceよりコストかかる
③Recycle(再資源化する)
アルミ缶リサイクル協会によると日本で年間消費されるアルミ缶の量は約34万トン(2016年)で約220億缶になる。リサイクル率は94%(2020年)と非常に優秀だ。ペットボトルではなく、フタ付きのアルミ缶を普及した方が良いのではと個人的には思う。
小型家電回収ボックスやユニクロのリサイクルボックスなどを利用しよう。
やはり、モノを手放すミニマリストのミニマリズムに通ずる。
「資源ゴミはゴミではなく資源」とはマシンガンズ滝沢秀一さんの言葉。
②Reuseよりコストかかる
環境問題とミニマリストの親和性の高さがわかった。
次回は超ミニマリスト系SDGs片付けメソッド実践編だ。(2022.1.27)