私は以前、「ピンクパンサーの背負い型人形が大ブームである」という内容の記事を茶化しつつ、遊園地エキスポランドの景品であるということをさも種明かしのように記述した。しかし、それは大きな間違いである事に気付くこととなる。私は実際にこの目で見たのだ。JR吹田駅前の駐車場にて車内をピンクパンサー・グッズだらけにした軽自動車を(以後「ピンク車」とする)。しかし、何としたことか、その時私はカメラを持っていなかったのだ。慌てて使い捨てカメラを購入し現場に戻ったが、時すでに遅し、車両は忽然と姿を消していたのである。それは白昼夢であったのだろうか。とにもかくにも取材記者として失格である。
その後、ピンク車の目撃情報は遠く兵庫県は豊岡市からも届いた。
一説によると、シャズナというバンドのIZAM氏がこのブームの仕掛け人であるというが、現在の氏にそのような影響力があるとも思えない。
果たして、このピンクの豹現象は現実のものなのか、謎は深まる一方である。
しかし、我々取材班は決定的証拠を入手したのである。5月12日と13日、2日に渡って大阪府吹田市の吹田市文化会館周辺で開催された8万人規模のイベント第18回吹田産業フェアにて撮影されたという写真。写し出されているのは、ピンクパンサーの背負い型人形を装着したヤングキッズの群れである。
写真で確認できるのは2体だけであるが、2日間で数百体の目撃情報が入っている。追跡取材によると、吹田市内の(有)ピックという企業のブースで配布されたらしい。
これに自信を深めた我々は皆様からの目撃情報を盛大に募りたい。どんな些細な情報でも結構です。お待ちしています。(2001.5.26)