世間ではうどんと言ったら香川の讃岐うどんという人が多数派のようだが、大阪の商魂たくましい変わりうどんも負けてはいない。
すべらないうどん
まずは大阪市北区にあるうどん双樹の「すべらないうどん」。店舗は食堂ではなく、乾麺を販売している。
そこで実際に購入し、茹でてみた。ご覧のように2本のうどんが繋がったようになっている。メーカーいわく、だし汁が麺に絡みやすくなるのでうまさもアップ、カレーうどんに特におすすめなんだとか。何がすべらないのかというと、うどんの麺に細かい切り込みが入っていて、看板左手のイラストのように、フォークでも簡単に麺を掴めて滑らないということ。その実、小さなお子様や高齢者にやさしい志の高いうどんなのだ。ナイスなネーミンングから、受験生や、大阪といえばのお笑い芸人諸氏にも大好評のようだ。
腰抜けうどん
お次は、讃岐うどんというと腰のある麺がセールスポイントだが、大阪商人は真逆にも注目した。東大阪市にある天淺製麺所の、その名も「腰抜けうどん」。こちらも実食してみた。腰の全く無いフニャフニャ麺かと思えばさにあらず。特有のもっちりしなやかな麺はクセになる食感だ。大阪土産として人気上昇中。
踊るうどん
そして、大阪のうどんはダンスも踊る。次の守口市内の「踊るうどん」は食堂名だ。その由来は、腰のある麺を食した瞬間、お口の中で麺が踊るように弾けるから。まさに、口中の幸い。踊る大うどん線!あまりのうまさに店を封鎖したくなる。
どうです、うどんと言ったら大阪やんね~?(2005.5.4)