ネット上から削除(すでに写真は削除)される前に過去(15年前)の他サイトへの出稿作品を順次転載していく。著作権は私にあるはず。
今回は、当時の写真がパソコン内にあったので掲載。ただ、肝心のうどん自体の写真は発見できず。(2020.5.31)
滑らず踊って腰抜かす大阪のうどん
世間ではうどんと言ったら香川の讃岐うどんという人が多数派のようだが、大阪の商魂たくましい変わりうどんも負けてはいない。
すべらないうどん
↑すべらないうどん、正式な製品名は「切れて御免 うどん双樹」。
↑こんな写真しか見つからず。
まずは大阪市北区にあるうどん双樹の「すべらないうどん」。店舗は食堂ではなく、乾麺を販売している。実際に購入し茹でてみると、きしめんのような平たい麺に縦方向の切れ目が等間隔に入っていた。メーカーいわく、だし汁が麺に絡みやすくなるのでうまさもアップ、特にカレーうどんにおすすめなんだとか。肝心の何がすべらないのかというと、麺に細かい切り込みが入っていて、看板左手のイラストのように、フォークでも簡単に麺をつかめて滑らないということ。その実、小さなお子様や高齢者、身障者にやさしい志の高いうどんなのだ。ナイスなネーミンングから、受験生や大阪といえばのお笑い芸人諸氏にも大好評のようだ。
腰抜けうどん
↑腰抜けうどん、正式な製品名は「なにわ腰抜けうどん」。
お次は、讃岐うどんというと腰のある麺がセールスポイントだが、大阪商人は真逆にも注目した。東大阪市にある天淺製麺所の、その名も「腰抜けうどん」。こちらも実食してみた。腰の全く無いフニャフニャ麺かと思えばさにあらず。特有のもっちりしなやかな麺はクセになる食感だ。大阪土産として人気上昇中。
踊るうどん
↑踊るうどん、愛媛県松山市に同名店あり。関連不明。
そして、大阪のうどんはダンスも踊る。守口市内の「踊るうどん」は食堂名だ。まさか店主が踊りながら調理する店というわけもなく、その由来は腰のあるうどんを食した瞬間にお口の中で麺が踊るように弾けるから。人気メニューは麺本来のうまさを生かす「ぶっかけうどん」や「生醤油うどん」。実際にいただいてびっくり、うどんが踊る!まさに、うどんの踊り食いだ。踊る大うどん線!あまりのうまさに店を封鎖したくなった。
どない!うどんと言ったら大阪やんね~?(2005.4.11)
15年後の再調査
「すべらないうどん」は「すべらんうどん」とその名を変え大阪らしさを増していた。
「腰抜けうどん」は確認できず。
「踊るうどん」は健在で驚異の食べログ評価3.75。(2020.6.1)