【追記】2022年3月22日(火)にコンビニエンスストアなど小売店での販売がスタートした貝印紙カミソリ。昨年4月に書いたレビュー記事やYouTube動画をぜひご覧ください。(2022.3.22)
貝印紙カミソリ
YKKに続いて連日、日本の優良企業紹介みたいになっているが、貝印株式会社はカミソリや包丁、爪切りなど刃物を販売している。製造は刃物の本場、岐阜県関市に所在するグループ企業が手掛けている。使い捨てカミソリの国内シェアは50%を誇る。近年、インドで爪切りが爆売れ中という報道もあった。現地での商品名は「KAI TSUMEKIRI」とストレート。
その貝印が世界初の「紙カミソリ」を発売するという。紙でできたカミソリ?刃も?2021年4月22日(木)から公式オンラインストア「KAIストア」でのみ発売。価格は5色セットで1100円(送料込み)、1本換算で220円とは使い捨てカミソリとしては値が張る。小売店での販売は今秋を予定しているという。4月29日(木)現在、完売・再販未定のアナウンス。入手できて良かった。なお、企業案件ではありません。企業案件歓迎だけども。
脱プラスチック
無論、プラスチックではなく紙で使い捨てカミソリを作るのは脱プラスチックへの取り組みだ。毎年800万トンものプラスチックが海に流れ込み、2050年には海洋中のプラスチック量が魚を超えるという試算がある。また、5ミリ以下のマイクロプラスチックを食べた魚を食べる我々への悪影響も懸念される。2018年6月発表の国連環境計画(UNEP)の報告書によると、日本人1人当たりのプラスチック廃棄量は年間32キロでアメリカ45キロに次いで世界2位という体たらく。
紙カミソリ到着
脱プラだから当然、紙の箱で届いた。封緘シールに「PAPER RAZOR」(紙カミソリ)の文字。
さらに紙で包まれる紙カミソリ。過剰包装じゃね。
辿り着いたよ5色セット。カラバリは「ヒスイグリーン」「サニーイエロー」「サンドベージュ」「ボタニカルレッド」「オーシャンブルー」と紙に映えるマニアックな5色展開。
個別も当然、紙包装。98%プラスチック削減の文字。正直な申告だけど、2%惜しい。2%どこ?
開封。組み立て前は真っ平。
【動画】紙カミソリ作成
何の前知識もなく、ガチの初見で作ってみたので動画を見てね。
紙カミソリ完成
あっ、刃を覆うシールを本体に巻いて完成だったのか。
なるほど強度がアップする。
ジェンダーレスなデザインも売り。
貝印のデザインは他製品も含めお洒落だよね。デザイナーさんが優秀なのだろう。
さすがにカミソリの刃は紙じゃなかった。3枚刃で金属製だ。
紙カミソリ使用
剃り心地かなり良い。紙の強度も問題ない。
1回使い切り推奨だが、1回で捨てる方が環境に悪いような。自己責任で何回か使おう。
脱プラスチックの意義だけで購入する意識高い系の人も多いだろうが、組み立て前は板状で厚さ3ミリの平面なので高い携帯性という利を得ている。ノートや本に挟んだり、長財布に入れたりできるので、この点を気に入ってリピ買いする人も多かろう。売り切れだけどな。
ミニマリストと気象予報士はエコ、脱プラ、SDGs(持続可能な開発目標)などと親和性が高いと思うので今後もこんなネタに取り組もう。(2021.4.29)