『お天気お寧(ねい)さんの日常。』第11話「小雨と小降りの小道具。」
原作:吉田ジョージ 作画:無有(ムー)
郡上弁監修:上山真未
恒例、俺のネーム
いつもありがとう、無有(ムー)先生!
補足コラム「小雨と小降りの小道具。」
テレビの天気予報でよく使う小道具といえば、温度計や指し棒あたりか。フリップや手の込んだ立体模型なども。毎日生放送となれば急な変更や発注ミスから思いも寄らない小道具が届けられることもある。低気圧のマークを発注して、それが青色で仕上がってくれば気象予報士としては使えない。低気圧は赤、高気圧は青と決まっているからだ。これは赤信号と同じで注意喚起の意味から荒天をもたらす低気圧が赤色なのだろう。今回はそんな急な当日発注の小道具のエピソード。
小雨(こさめ)と小降り(こぶり)、どちらの方が雨は強く降っているのだろうか。これは結構マニアックな話だ。
気象庁のHP内「気象庁が天気予報等で用いる用語」によると、小雨(こさめ)の定義は『数時間続いても雨量が1mmに達しないくらいの雨』とある。では小降り(こぶり)はというと『雨が小降りになる』として、『雨の降り方が弱まること』とある。小雨と小降りの雨の強弱はわからない。
しかし、小降りの備考としてこんな記載があった。『「弱い雨」より弱くなる場合に用いる』。では弱い雨とは、『1時間雨量が3mm未満の強さの雨』のこと。その備考欄に『「弱い雨」は「小雨」を含む』と。
答えが出た。
・小降りの雨<弱い雨
・弱い雨=(≧)小雨
・小降りの雨<小雨
つまり、小降りの雨より小雨の方が強く降っているのだ。どっちでも良い気もするが・・・。
いずれも傘差さなくても良いくらいで、折り畳み傘で十分凌げるだろう。
それにしても、ブリは出世魚だからそのサイズや地方によって様々な呼称がある。ハマチが最も有名かな。
次回のお話は「お寿司を食べたくなってしまった寧ちゃん」という流れから思い付いたネームを作成中。キャラ先行の着想は嬉しいが、いかんせん私も無有先生も遅筆ですまん。(2020.3.28)