まずはご報告です。これまで作画をお願いしていた無有(ムー)先生は第12話が最後となります。いつの間にか同じ夢を見られなくなっていたのかもしれません。お笑いコンビの解散とかバンドのメンバーチェンジって、こんな感じなんだろうか。無有先生のこれまでの功績には多大なる感謝です。
今後はBERU(ベル)先生が描いてくれます。BERU先生はITにめっぽう強いのでネームを渡したら、フルカラーで仕上げてくれました。
『お天気お寧(ねい)さんの日常。』第13話「お天気キャスターの夏休み。」
原作:吉田ジョージ
作画:BERU(ベル)
恒例、俺のネーム
ありがとう、BERU(ベル)先生!
補足コラム「お天気キャスターの夏休み。」
気象の世界での季節の分け方は、春3月~5月、夏6月~8月、秋9月~11月、冬12月~2月だ。その季節に入る前月上旬に二十四節気の立春、立夏、立秋、立冬があり、「暦の上では春」などと使う。
6月と7月は梅雨期間、8月から10月は台風シーズンと秋雨期間が重なる。6月から10月は河川が増水しやすい出水期にあたり、気象予報士やお天気キャスターにとっての繁忙期といえる。そんな大雨災害が発生しやすい時期にゆっくりと夏休みは取りにくい。
12月から2月は雪による災害が発生しやすい。寧ちゃんがお天気キャスターを務める名古屋では数センチの積雪で交通網が麻痺してしまうし、東海3県(愛知・岐阜・三重)には岐阜県飛騨地方など豪雪地帯を含む。とはいえ、冬休みも取りにくいかというと、年末年始は通常番組を放送していないので休める。
3月から4月は比較的平和だが、梅や桜といった季節感のある話題に忙しくなる。桜で休めない。5月は春の嵐、メイストームが時折災害をもたらす。メイストームで休めない。
結果、消去法で気象予報士やお天気キャスターの閑散期は11月ということになる。
実際に私も主催トークイベント「吉田ジョージのトークしよう!」は3月と11月に開催しているし(コロナ禍で2020年は全て中止)、11月に「遅い夏休み」と称して長期休暇を取っているお天気キャスターは多い。
11月なら、すぐに正月休みだし、私はここ数年夏休みを取っていない。職業的使命感からであって、ギャラが歩合制だからではないのよ・・・。(2020.11.26)